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ご挨拶
着物が好きで、たくさん西陣織の帯を持っていたので、いつかその帯を使って
自分用のカウチを作りたい…そんな想いをずっと持ち続けていました。
ですが日々の暮らしの中で、日本では靴を脱ぎ履きする場が多く、サンダルやブーツを
履く際、片足を上げて履くことは意外と大変で、時にバランスを崩すこともしばしば。
自宅では玄関に座ってゆっくり履けばいいのですが、訪問先の玄関に座ることには
抵抗がありました。そんな時にちょこっと腰掛けられる椅子が置いて
あればいいのになぁと思い始めました。
それが『舞香花(もうかばな)』の始まりです。
でもただ座れればいいというものではなく、また玄関用に限らず生活を
豊かにしてくれる物、そんなスツールを作りたい。それにはやはり大好きな西陣織の帯を使いたいと
考えました。そして1から作るからにはとことんこだわって良い物を作ろうと。
ですがこの一番のこだわりが最大の難関となってしまいました。
一般的に西陣織の帯は絹織物で、絹は摩擦に非常に弱く、通常の座面素材と比べると耐久性が低かったのです。まさかの最大のこだわりを断念せざるを得ない危機に直面しました。
でもたとえ帯地でなくても、やはり西陣織で作ってみたいという想いは譲れなかったので、何軒も西陣織の織元を訪ね、
やっとある一軒の織元に辿り着きました。西陣織の糸は絹だけではなかったのです。
ここから先完成までは本当に人との出会いの連続でした。
舞香花のスツールは、素晴らしいプロの職人の手によって作り出された逸品です。
どこにも負けない自負がございます。どうか多くの方に舞香花のスツールを
お使い頂けることを心より願っております。
最後に舞香花(もうかばな)はサカリバナの別名で、『幸福が訪れる』という花言葉を持っています。
お使いいただくお客様に幸せが訪れますようにとの店名に込めた想いとともにお届けいたします。
舞香花 店主 武田美生
※なお、その後の取り組みで、帯地でも張らせていただくことが可能となりました。
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